ちまぎょろ獣医日記~しつけ部屋~

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お仕事犬は大変です

犬種の話をもう少し。

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でへー

こちら、スタッフさんちのビッグ。オーストラリアンシェパードです。

もとは牧羊犬で、いまでも「牧畜犬(ハーディンググループ)」として犬種図鑑に登録されています。

この子達は、一日中家畜を監視して、群れからはみ出た動きをする個体を元に戻すのをお仕事にしていた子達で、

他にもコーギーやシェルティー、コリーやシェパードやボーダーコリーなどもこのグループに入ります。


どういったやり方で家畜をコントロールするかは犬種によりさまざまで、

 回り込んで「そっちいっちゃだめ」と教える(オゥシー、シェルティー、シェパード)
 
 凝視して目で動きを封じる(ボーダーコリー)

 かかとをかじって牛をコントロールするタ(コーギー)

というような感じでどんな家畜とお仕事をするかによって、仕事内容も変わってくるんですね。


この子達はとにかくタフです。
だって一日中動き回って家畜のコントロールをしていた超肉体労働者です。
運動嫌いで仕事途中で「だりー」なんて居眠りするような子はクビにされちゃいます。
トリミング途中で居眠りこいて倒れるうちのべには即日解雇ですね。

動くものへの反応も敏感ですし、怪しいものへの反応も早いです。
だってそれがお仕事だったんですもの。当たり前です。

この子達はちゃんとお仕事をあげないと、おかしくなっちゃうほど仕事が好きな子が多いです。
特にボーダーコリーやオゥシーなんかはその傾向が強いと思います。
アジリティーやフライボールやディスクの大会などで、こういった犬種が好成績をあげているのは
お仕事大好きな犬種特性があるんだと思います。

でも、今現在の日本でこれらの犬たちをちゃんと牧畜犬として飼育している人はそう多くないでしょう。
ぱっと思い浮かんだのは田中義剛さんだけでした。

つまり、日本で飼育されているほとんどのハーディンググループの犬たちは、家畜を持たない「牧畜犬」なので、「無職」で「ニート」。
でもやる気だけは空回りしている、と言う子がすごーく多いんですね。

やる気はたっぷりあるのに何をしていいかわからないとき、お仕事好きのわんちゃんたちは勝手に仕事を見つけます。

不審な物音を聞いたらみんなに知らせるのを仕事にする子もいます
ピンポンがなったら不審者が来るので吠えるのも仕事
窓や庭から外を歩く人に向かって吠えるのも仕事
お散歩のとき、自転車やバイクなど動くものを追いかけるのを仕事にする子も多いですね
庭に大きな穴を掘るのを仕事にする子もいるでしょう
とりあえず目に付いた家にあるものを破壊するのも仕事
 (ソファーを4つ完全に破壊した子の話を聞いて、大型犬はスケールがでかいと実感)
何にも見つからないと、とりあえず自分の手をなめたり、かじり壊すことをお仕事にしてしまう子もいるんです。

小さいうちからお仕事を与えて、「これは仕事」「こっちは仕事じゃないよ」とちゃんと教えてあげて
やる気たっぷりなこの子たちを、「無職」にしないであげてくださいね。

シェルティーはだいぶ家庭犬仕様になっている子も多いのですが、
それ以外の子たちはかなり牧畜犬の名残を残しているように思います。
特にボーダーやオゥシー、シェパードは相当プロ志向の方で、たっぷり犬との時間が取れる方でないと、あっという間に「頭がいいといわれて買ったのに、うちのはダメ犬」と言われるかわいそうな子を作り出してしまいます。

「賢い」「頭がいい」と言われているこれらのグループの犬種が、かなり深刻な問題行動を起こしてしまうことも多く、
その原因の大部分が飼い主が彼らの望んだ環境を用意してあげられないことにあります。
狭い部屋、不十分な運動、遊び方もルールも教えないでいると
仕事大好きな子たちはフラストレーションが貯まりに貯まって人にとって困った行動をしだすんですね。

牧畜犬を飼ったからといって、一緒に牧場と牛や羊をそろえるわけにはいきませんし
猟犬を飼ったからといって、銃を持って狩りに行くわけにもいかないですが
これらの犬種をパートナーに選んだ方は、適切な環境を作り
しっかりとした社会化と小さいうちからの適切なしつけをしてあげて、
お仕事大好きっ子たちを満足させて、疲れたいい犬にしてあげてくださいね。

一日中お仕事をしていたタフな彼らを「疲れさせる」には体力と頭脳が必要です。
もてる限りの体力と、場合によってはおもちゃなどの道具の力を借りて
わんちゃんとの「作業」を楽しんでください。

ちなみにこのスタッフさんのお宅は家族そろってものすごーい犬オタクで、訓練もたっぷりやり、
アジリティーやショーやなんかにもでちゃったりしていて、犬との「作業」をものすごく満喫しているようです。

そういうおうちで生き生きと暮らしている牧畜犬をみるといいな~と思いますね。
作業をするのが大好きなのがよくわかります。

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参照:いい犬ってどんな犬?
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コメント


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ボーダー

おススメグッズ犬種図鑑見させて頂きました。
「犬のベストカタログ138」はうちにありました(^^)
犬種図鑑どれを買おうかなぁで手に取ったのがこの本でした。たまたま取った本がおススメ本だったのでなんだか嬉しいです。

ボーダーを飼っているからか、納得する部分がいくつかありました。

「無職のニート」…面白い表現です。
ということは、うちには1人と2頭のニートがいることになりますね(笑)
うちの犬も仕事をするのが大好きです。
アピールするのもメッチャ上手いです。
それに負けないぐらい作業を与えるといいんですね♪

タスキ姉 | URL | 2008年10月01日(Wed)14:03 [EDIT]


お仕事大好き♪

うちのシェルティーズもお仕事大好きです。試しに「電子レンジや洗濯機の終了音が鳴ったらタッチで教える」というのを教えてみたら、ほぼ1日でマスターしてくれました。好きこそ物の..ですね。ただ、自主的に「警備員」と「追っかけ」をやってくれるのは困り物です。特に、お散歩や訓練で手抜きした日はヒドイ目に遭います。でもまぁ、ボーダーコリーに比べれば、仕事中毒の度合いは低いと思いますね。ボーダーコリーを普通のペットショップで売るのは、ほとんど犯罪だと思います。彼らを飼いきれる人はごくわずかではないかと...「犬のいる暮らし」ではなく「犬と活動する暮らし」を楽しめる人でないと、なかなか難しいですよね。

ジュリーママ | URL | 2008年10月01日(Wed)18:47 [EDIT]


タスキ姉さん

ワーカホリックなボーダーさんにはたっぷりお仕事をあげてくださいね。
ボーダーは本当にプロ向きな犬ですね。
いろいろやりたい人にはとっても楽しいわんちゃんだと思います。ボーダーのやる気を楽しんでくださいね。

ちまぎょろ | URL | 2008年10月04日(Sat)16:18 [EDIT]


ジュリーママさん

本当にお仕事犬は「癒し」目的では絶対に飼えないですよね。きちんとした環境があって、犬との作業を楽しめる方にオススメですが「なんとなく」で選ぶととっても大変だと思います。
しかしジュリダマさんはすごいですね。さすがお仕事犬。
うちの愛玩犬とは違いますね。

ちまぎょろ | URL | 2008年10月04日(Sat)16:19 [EDIT]


 

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