ちまぎょろ獣医日記~しつけ部屋~

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とにもかくにも管理から

からまった

年末はあわただしいですね。そんな中、一番増えるのは誤食。

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本日も

 卵20個  もらい物のチョコレート20包  洋梨10個

お留守番中に食べていたという子が来ましたよ。
大型犬だけあって、やらかすスケールが違いますね。
(ちなみにうちの犬猫のやらかしっぷりはこんな感じ→衝撃の結末

誤食をさせないコツは?




と、聞かれれば

 犬を信用しないで、ちゃんと管理してください

としか言いようがありません。

トレーニングに限らず、犬との暮らしの基本は環境を整え、悪いことをできないよう管理すること。

いたずらし放題の環境においておいて、犬を「バカ」だと怒るのはやめましょうね。

いくらトレーニングをがんばっても、食欲を押さえつけることはできません。
盗み食いはやらない子は全然やりませんが、一度でもやらかした子は絶対に何度もやります。
留守の間のいたずら食い、ふと目を放した隙の盗み食いは管理するしかありません。


いくら怒っても、やってしまったことに対しては効果なし。

「反省しているフリをすればいいんだもんね~」

で絶対にまた盗み食いをします。


とにかく

・短時間だろうと何だろうと、犬と食べ物を一緒にしない

・前科者は鍵のかかる部屋をお留守番部屋にするか、ハウスに入ってもらう

・ゴミ箱はロックのかかるものにする

・頂き物もそのまま置かない(箱入りのお菓子も破壊して食べつくします)


ただおなかを壊す程度なら「またやられちゃったよ~」の笑い話ですみますが

犬にとっては危険なものを食べてしまうこともあります。


特に怖いのは串モノ、針。

意外と胃からわき腹に突き抜けて出てくるということがあるんですが(わき腹が膿んでいるときは串が出た痕であるというのはよく言われることなんだそうです)

腹膜炎になってしまうこともありますし、異物が原因の急性膵炎を起こして数日で死亡、という最悪のシナリオだってありえるんです。

取られまいと大慌てで丸呑みして腸に詰まってしまって開腹手術などということもあります。

もともと膵臓が弱い子だったりすると、普通の子では全然平気なケーキの生クリームや揚げ物系のものでも急性膵炎を起こしてしまうこともありますし、本当に危険ですね。

食べてしまったことにすら気がつかず、原因不明の嘔吐で調べてみたらなんと○○が!
というような事も結構あるんです。

「うちの子は絶対にいたずら食いはしません!」といっていたおうちでも、結局は誤食、なんてこともありました。


犬を信用してはいけません。

それなりに上背があったりして高いところの食べ物もとることができます。
ドアをあけることもできます。

「またやったか・・・」なんてのほほんと構えていられるのも今まで運がよかっただけです。

ちょっとの油断でせっかくの楽しい年末年始を最悪のものにしないためにも
特に心を引き締めて、管理を徹底してくださいね。

獣医さんの平和な年末年始のためにも、ひとつよろしくお願いします。

参照:こんなの食べてた(誤食)

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犬は怖いです

ふぅ

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私は大学を出るまではおだやかな犬としか暮らしたことがなかったので
犬に対して「怖い」と思ったことはありませんでしたし
どんな子でもかわいいし、ついつい話しかけたり触りたくなってしまっていたのですが

獣医師になって、いろいろな子を見るようになってからは
実際に噛まれて怪我をしたり、冷汗が出るような目に何度も会ったりして
犬という生き物が怖いと思うことも多くなりましたし、
病院に診察に来る犬(特に初診)に関しては、100%信用して触るということはなくなりました。

怖がっていたり、パニックになった犬は何をしでかすかわからないということを実感しているので
いざとなったらこうしようというシュミレーションは常にしながら処置をしているんです。

新人だったころ、「わーかわいい~」と気軽に犬に触ろうとして
先輩獣医さんに、かなり厳しく「手を出しちゃダメ!」と言われてびっくりしたのですが
経験をつんだ今では、待合室などで他の犬に対して気軽に手を出す人(特に危険な触り方をする人)には「危ないです!」とか「触らないでください!」ととっさに注意をしてしまうこともあります。

そのくらい、危険な触り方をする人(特にお子さん)は多いんです。
おうちで犬を飼っているからといって、どんな犬でも触って大丈夫なわけではありません。
おうちで触れる犬も、外では触れないこともあります。

特に一匹でつながれている犬や、車の中にいる犬はテリトリー意識が強くなっていることが多いので
知っている犬でも触らないほうがいいです。


よその犬に触りたいときは、

 (1)必ず飼い主さんに「触ってもいいですか?」と聞いてから

 (2)犬の様子をうかがって(後ずさりしていたり、耳が下がっていたら触るのはやめましょう)

 (3)大丈夫そうならあごの下辺りからコショコショと触ってあげてください


突然頭の上から手を出して「ヨッシャヨッシャ」とぐしゃぐしゃにされるのは、特に小型犬は喜びません。
気をつけてくださいね。
触られるのが好きではない犬もたくさんいるんです。(参照:触らないで

また、噛み癖の治っていない子犬の顔をなでまわすのも「さあ噛みなさい」と挑発しているようなもの。
よい触り方とはいえません。


「自称犬好き」のほうが危ない触り方をしていることもあって、ドキドキしてしまいます。

「いいのよ、噛まれても。私は犬が好きだから」なんていう人もいるんですが

実際に危険ですし、犬のためにもよくありません。

本当にわんちゃんが好きなのであれば、どんな人にも受け入れられる
正しい人への挨拶の方法を教えてあげるお手伝いをしてあげてくださいね。


わんちゃんのほうも、できればいろんな人に触られる練習はしておきましょう。
でも、荒っぽい触り方をするお子さんなどには、ちゃんと正しい触り方を教えてから
触ってもらうようにしないと、子供嫌いを作り出すことにもなります。

通りすがりの子に荒っぽく触られてから、
小学生が大嫌いになって逃げようとするようになった、吠えるようになった

などというのはよく聞く話です。
「社会化」のつもりでやりすぎてトラウマを作らないように注意してくださいね。

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○歳じゃもうムリ?

くれるですか?

お問い合わせや診察ついでの質問で「○歳じゃあもう遅いでしょ?」とよく言われます。

いやいやそんなことはありません。

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もちろん、しつけは最初が肝心ですし、子犬のときのほうが飲み込みも早いし

怖がらずに新しいことをうけ入れてくれることが多いので楽です。

でも、成犬でもちゃんと手順を踏んで飼い主さんががんばれば「ムリ」ってことはないんです。



もちろん、その子にあわせたゴール設定をしないといけませんけどね。

5歳の超ビビリのチワワの最終目標を「ドッグランで他の犬と一緒に楽しく遊ぶこと」に設定するのはムリです。

実現可能なゴールは「お散歩のとき、他の犬をできるだけ平常心でやり過ごす」ことでしょうか。



実際に

「顔を触らせるなんて絶対にムリです!!」と言い切っていた7歳の柴犬だって目薬をささせてくれるようになりましたし、

なーんにも理解していない状態から10歳からトレーニングをはじめて、

試験に合格した子だっているそうですよ。


怖がりだったりすると特に無理強いはできませんから、ちょっとずつトレーニングを積み重ねていくことが大切ですが

上手にゴールを設定して、少しずつやっていけば、何歳だって新しいことを覚えることはできます。


体に染み付いている、飼い主さんとわんちゃんの悪い癖を取り除くのがまず大変なんですけどね。



そんなわけで、「○歳だとしつけはもうムリでしょうか?」の質問へのお答えは


 「何をしたいかによりますが、飼い主さんのやる気と根気次第です」


悩んでいる皆さん、あきらめずにがんばってくださいね。

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どんな状態でおうちに来たの?

ちびべに

ものすごく間があいてしまいましたね。最近診察のほうでバタバタしてたので、
なかなかこちらまで手と気が回りませんでした。

まあそんななかでも飼い主さんとお話をしていてちょっと気になったことが。

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うちの患者さんで大型犬と暮らしている人が、
散歩をしていると「その子はどういう状態でおうちに来たの?」と聞かれることがあるんだそうです。
「最初からトイレぐらいできたんでしょ?」

つまり、おだやかな大型犬なら

 トイレ、散歩で引っ張らない、お手やオスワリ

はうちにつれてきたそのときからできるものだと思い込んでいるようなんですね。


同様に「盲導犬なら賢いから言葉が通じるだろう」「賢い犬にはしつけをする必要がない」と勘違いしていたり

犬を飼ったらその日から素敵にお散歩ができて、
ドッグカフェにいったり一緒に泊まりに行ったりして、
かわいい子犬をみんなに自慢ができると勝手な夢を膨らませて
そんな素敵な生活に必要な努力や手間には目を向けない人が多いんですね。

で、実際暮らし始めると、トイレはできないし、噛まれたり吠えられたり、ものを壊されたりして
「この犬って賢い犬じゃなかったの?」と唖然とするというパターンがあまりにも多い気がします。

大型犬はおだやか、かしこいというイメージだけで選ぶと本当に大変です。
(小型犬よりおっとりしている子が多いのは確かですが、子犬のうちは怪獣も多いです)
しっかりと環境を整えられ、犬のために時間を使うのが好きな人でないとオススメはできません。

お散歩に行く時間がない、トレーニングをする気がない、気に食わないと殴る
そういう人に選ばれてしまった犬は本当にかわいそうです。

人ときちんとコミュニケーションがとれない大型犬は非常に危険です。
噛まれたら骨が折れます。肉がなくなります。
同業者でも北海道犬に噛まれて3箇所骨折したり
セントバーナードに噛まれて全治1ヶ月なんてのもありますし、
ラブラドールに噛まれて唇がなくなった人や、秋田犬にかまれて指がなくなった人もいるそうですよ。
(もちろんそれぞれの犬種が悪いといっているわけではありません)

血統書つきなら利口だからしつけがいらないとは思い込まないでほしいものです。

以前「トリビアの泉」で
「雑種犬は主人が倒れても助けないが、血統書付の救助犬はちゃんと助ける」
というような企画をやっていたのですが
「雑種犬=バカ」「血統書付の犬=利口」というイメージを植えつけるよくない企画だと思いました。
これは犬種の向き不向きは多少ありますが、トレーニングをしたかどうかの問題であり
習ってもいないことを急にやってみろといわれてできる犬はいないでしょう。
MIXの子でもすごくいい災害救助犬もいますし、犬種差別はやめて欲しいものですね。

飲み込みのいい悪いはありますが、どんな犬にも一定のしつけは必要です。
教えたつもりがなくても必要なことを覚えてくれる子もいますが
何度も繰り返さないとなかなか覚えてくれない子もいます。

初期設定でしつけができていると思ってしまう人は
犬以外の生き物(猫にはしつけはほとんどいりません)か、バーチャル系をオススメします。

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