ちまぎょろ獣医日記~しつけ部屋~

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行動学セミナー

ふせの形
昨日は行動学のセミナーが行われました。
その後同僚と話し込んでしまったので帰宅したのは12時過ぎ
そんなわけで、今日はちょっと眠いです。

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セミナーといってももちろん講師は私ではありません。

アメリカの大学で行動学を専門に勉強され、
犬や猫の行動学者として第一線で活躍されている先生をお呼びして
院内セミナーを企画しているのです。

一時期はその先生にべにのトレーニングもお願いしていたのですが
家庭犬としては一定のレベルになったので、トレーニングはお休みして

現在は獣医師やテクニシャン、トリマーさんのお勉強のためのトピックを紹介していただいたり
それぞれが経験した症例の報告会のようなことをしています。

今回は4月になって新しいスタッフも入ったので
基礎に戻って行動学のいろはから復習してきました。
私はもうすでに知っている話になりますが、実際にたくさんのカウンセリングを経験している先生のお話は何度聞いても勉強になります。

いろいろな病院を経験している獣医さんでも、
本格的に行動学を勉強したことのない人も多いですし
逆に古いタイプのトレーニング方法を飼い主さんに伝えてしまうこともあるため
病院としてのアドバイスにブレがあるといけないので、
犬のトレーニングはこういう風に行いますよということをべにを使っての実践もしてきました。

今回はおやつをルアーにしてオスワリやフセを教える方法のデモと
クリッカーを使って新しいことを教えるときの方法のデモを行い

ツケの状態から部屋の真ん中にある箱に鼻をタッチして、またツケの状態に戻る
というのを「ハナ」というコマンドで覚えさせる

という15分程度セッションを行いました。

もともとクリッカーを使っていろいろトリック(芸)を教えているので
飲み込みが早く、さっさと進んでいい感じだったんですが
あいかわらずトレーニングになるとやる気が空回りしてしまい
自由に考えさせると「コレですか?それともこっち?」と
回ってみたりゴロンしてみたり、ウンウンうなづいてみたり、ハーイと手を上げてみたり
思いつく限りのトリックを披露してくれて、みんなに笑われましたよ。

飼い主さんに説明するのは全然恥ずかしくないんですが
お互いによく知っている同僚に説明したりするのはちょっと恥ずかしいですね。

クリッカーをしらない獣医さんもいましたし、犬が「報酬」のために試行錯誤する様が
実際に見れたのはなかなかお勉強になったのではないかと思います。
べにの試行錯誤はだいぶ派手ですけどね。

講師の先生とは「○○って××ですよね~」とグチをこぼしあったり相談しあったり
貴重な情報交換の場にもなります。
また次回が楽しみです。

内容については、次回以降かいつまんでアップしたいと思っていますので
まったりお待ちいただけたらと思います。

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かまわれたいときにやること

犬が人の気を引きたいときに起こす行動を

気引き行動(attention seeking:直訳すると注意探知)といいます。

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その代表に上げられるのが吠えや手でガリガリする行動ですが

他にも

・とびつく
・クンクン鼻を鳴らす
・お手の行動
・服の一部などをくわえる
・ものを持ってくる
・いたずら
・鼻で人をつつく
・わきから顔を出してくる
・お尻を向けて膝の上に乗ってくる

変わったところでは
・おしっこ
 トイレトレーニングでおやつをもらっていたり、おしっこをするとケージから出してもらえると思うと
 少量ずつ何度も出そうとする子がいたりします。

・自分の体をなめる、掻く
 もともとは自分を落ち着かせるためのストレスサインだったりしたものが
 飼い主が過剰に反応することで気引きに使う子もいたりします


これ以外にも「これをやると飼い主さんが自分に注目するぞ!」と犬たちが学習すれば
それを行動としてくりかえすようになります。

ですからまだ完全にそれがクセになってしまう前であれば、
「それをやっても飼い主から無視される」と言う風に学習しなおしをさせれば
その行動をやめさせることができます。

そっちはやめて、こっちのもっといいことをしようねと教えてあげて
そちらをしているのをみたら積極的に反応したり褒めたりすると
ちゃんと新しい行動をやるようになるんです。

犬によっては常に飼い主の注目を浴びていないと気がすまない女優タイプもいます。
気引きにいちいちこたえていると、どんどんワガママにしてしまうことにもなりかねないので気をつけましょうね。

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子育て下手は遺伝する?

ちびべに

ストレスの影響をもうひとつ

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ストレスを感じやすい子などが子供を生み、ストレッサーの刺激をうけると母性本能が阻害されて育児放棄をしてしまう母犬がぐっと増えるんだそうです。

で、育児放棄されて母から豊かな母性行動を受けられなかったメス動物は母性行動を上手に発現できないんだそうです。

後から母性行動を学習することもありますが、オキシトシンという母性行動の発現に重要なホルモンレベルが低くなってしまうため、育児下手になってしまう子が多いとのことでした。

食事がきちんともらえなかったり、ストレスを感じやすい子で自分が生きていくのに精一杯の状態になってしまうと、ちゃんとそれまでは母性行動をしていた子でも子育てを放棄してしまうこともあるんだそうです。

母犬が強いストレスを感じていると、気質的にストレスに弱い子が生まれやすくなるだけでなく、
育児下手までぐるぐるループしてしまいやすい、ということが言えるでしょうね。

ホルモンで行動を大きく左右されている、というのはなんだか怖い話でもありますね。


そんなわけで、

「うちの子は怖がりで他の子と遊んだりできないから、子供を産ませてその子と仲良くなれば幸せだろう!」

と思うのは大きな間違いです。

自分の産んだ子犬と流血の大喧嘩を毎日繰り広げている親犬もいますし

完全に子育てを放棄してしまって人任せにしちゃう犬も増えていますし


安易な素人繁殖は、遺伝性の疾患の発現だけではないいろんなリスクも抱えているんですね。


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ストレスの影響

ちびべに

400gくらいだったころのべに。ぬいぐるみでした。

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なぜちょっとめんどくさい話を続けていたかと言うと、子犬が受ける母犬のストレスの影響を説明したかったから。

子犬はお母さんのストレスホルモンの影響も強く受けることが知られているんです。

母犬が不衛生な環境だったり、十分にごはんをもらえていなかったり、母犬自体がストレスに弱い子だったりすると

ストレスホルモン(コルチゾル)の血中濃度が上昇し、それが胎児に影響を与えます

結果、ストレスレベルが高く続くのが普通になってしまって、刺激に対するストレスホルモンの分泌が長引いたり、ストレスホルモンを抑えるためのしくみが働きにくくなってしまいます。

そうすると、ちょっとしたことでストレスホルモンが急上昇し、
他の子にとってはたいしたことがないことなのにパニックを起こしてしまったりしますし
パニック状態から回復するのも遅かったりして体に悪影響を与えてしまうこともあります


また、親犬が過剰なストレスを受けて育った子犬は

分離ストレスが高くなる:ひとりにされたときの不安が強く出やすい
               他にもサル、ネズミで報告されているそうです
攻撃性が誘発されやすい
犬同士のコミュニケーションがうまくとれない
学習能力が低くなる:神経伝達系のシステムの発達に悪影響を及ぼす

と言われています。

この辺の胎児の間のストレスの受け方というのが「気質」の一部を形成すると言ってもいいと思います。


犬や猫を選ぶとき、特に初心者の方は

自分のライフスタイルにあった犬種(猫種)を選びましょう
可能であれば生育環境を見せてもらって、清潔なところを選びましょう
おとうさんやおかあさんを見せてもらいましょうというのは

これらの理由からです。


犬や猫との暮らしに慣れている人は、いろいろな環境にいた子とも上手に暮らせるかもしれませんが
初心者の方には最初から飼うのが難しい子はオススメできません。

犬種の差よりも、「気質」の違いのほうが大きいと言われるくらいですから、しっかりと選んでいただきたいと思います。

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ストレスを感じたとき

こわいですよ

ストレスを感じたとき、体はどうなるのでしょうか?


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まあつまりは危機に直面して、逃げ出すもしくは戦うための体勢を整える状態になります。

「火事場の馬鹿力」とかそういうものだと思っていただければと思います。


例えば
何か恐怖、不安を起こすような刺激にあったとき

恐怖や警戒心がおこり、大脳に伝わります

刺激により自律神経(交感神経)が働いて 副腎から神経伝達物質とホルモンが放出されます

血圧と心拍数は上昇して、気管支は拡張します。これにより、血液循環がよくなり、酸素濃度が上昇します

また、戦ったり逃げるために必要な部位にエネルギーが行きやすくなるように
 筋肉への血液量は増加しますが、代わりに皮膚や消化器官への血液量は減らされます
目がよく見えるように、瞳孔は開きます。怒っている猫を見ると、目がまん丸になってますよね。

肝臓ではエネルギー源となる物質の分解が起こって血糖値は上昇し、脂肪組織では脂肪が分解されてエネルギーが作り出されます
このエネルギーも骨格筋に集中していきわたるようになっており、皮膚や消化器にはあまりいきわたらなくなります。

緊急時ではおなかがすいたり、トイレに行っている場合ではないので消化機能やおしっこを出す機能は抑えられます。


普通、刺激がなくなれば落ち着きを取り戻し、交感神経とは逆の働きをする副交感神経(リラックスしているときに働く神経)の働きにより体はきちんともとの状態にもどります。

交感神経と副交感神経は互いに逆の働きをしながら補い合って、いろんな事態に備えているんですね。
どっちかが出過ぎれば、出すぎだから別のほうが働く、といったようにうまく調節されているんです。

でも常にストレス状態にあると、常に体が戦っているような臨戦状態。
ストレスホルモンが長時間出続けていると、分泌を抑制する調節機能が効きにくくなってしまいます。

結果、消化機能がうまく働かなかったり、皮膚に異常が起きたり、膀胱炎になりやすくなったりしてしまいます。


ナイーブな子はストレスを受けるとおなかを壊すか、皮膚病になるか、膀胱炎になるかのどれかになることが多いですね。

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この自律神経の「交感神経・副交感神経」の話は高校の生物でやりますね。テストによく出ます。
交感神経をケンカの神経だと覚えてしまえば簡単ですよ。
と、たまにはちょっとお勉強になるエントリーでした。

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